【値上げ】ランチの味方、ワンコイン牛丼ランチの危機と牛丼チェーン3社比較

マネー

コロナ禍以降、家で過ごす方も多く、会社の昼休みに外にランチに出かける方も減っていると思われます。筆者は出勤日には会社付近にあるコンビニエンスストアや大手牛丼チェーン、仕出し弁当で昼食を済ませることが多かった。昨年11月以降は、仕事が忙しく、前日に食べられなかった夕飯をお弁当に詰めて昼食にすることや在宅での勤務も多く、外食する機会が無くなっていた。年始に久しぶりに会社付近の大手牛丼チェーンにていつも注文する「ランチセット」を注文したが、ある異変に気づいた。これまでのセット内容は、牛丼、味噌汁、サラダ、生卵の計4品であったが、そのうちの生卵がお盆になかった。忙しそうな店員さんに伺う前に、今一度メニューをみると、セット写真から生卵が減っている事実に気づいた。しかも値段が+50円になっており、値上げとセット付属の削減による実質値上げのダブルパンチであったことに、初めて気づいた。以下写真の赤丸部に普段あったはずの生卵はセットメニューから削除されていた(写真は牛丼のミニ)。

これまで、日本のファストフード、牛丼チェーン店は500円前後でお腹がいっぱいになるメニューが豊富であったが、牛丼以外のメニューや牛丼のアレンジメニューも増え、600円~700円前後の価格帯になってきており、ワンコイン(500円)で食べられるのは牛丼単品、またはミニでのセット、松屋のランチセット程度に減少している。

すき家のランチメニューの変化(牛丼)

昨年まで牛丼並盛り、味噌汁、サラダ、生卵で500円(税込み)だったランチメニューが、牛丼並盛り、味噌汁、サラダで550円(税込み)となった。値段は+50円、現在生卵が単品で60円(税込み)のため、実質110円の値上げである。牛丼にサイドメニューが3つ付いていた頃と比較すると、随分寝上がった印象である。値上げ率は20%以上である。牛丼チェーン大手、他店の状況を見てみる。

吉野家のランチのお値段:なんと700円超え

吉野家は牛丼チェーン大手3社の中では、牛丼メニュー以外が少なく、牛丼で勝負をしている。牛丼のバリエーションは少ないが、牛丼の味、こだわりで勝負している印象で、最近では吉野家も単品の値上げを実施している。ランチでの比較のため、同等のセットを注文した場合の値段で比較してみる。

牛丼並盛り:448円(税込み)

サラダ、味噌汁セット:195円(税込み)

生卵:85円(税込み)

合計:728円(税込み)

しばらく吉野家には足を運んでいなかったが、ここまで値段があがったか、という印象である。

松屋フーズのランチメニュー:ワンコイン健在!!

松屋フーズは牛めし並盛り、味噌汁、サラダ、生卵が付いて、ランチ時間帯のみ500円で販売。牛丼大手3社の中で、唯一ランチセットを500円で提供している。元々松屋フーズはロゴにもあるとおり、牛丼を注文すると必ず味噌汁が付属されており、これにさらにサラダ、生卵がついて500円で提供している最もお得なランチである。

松屋HPメニューより

個人の好みであるが、筆者は比較的松屋フーズのメニューが好きである。特に朝定食や定食メニューが豊富であること、さらに期間限定の少々攻めたメニューも販売し、時たま話題をさらっていく。付近に松屋フーズが無いため、しばらく通えてはいないが、牛丼以外のメニューの豊富さ、ボリューム、何よりも定食メニューが多いことが魅力的である。

まとめ

昨年の4月、11月、今年の1月と順次様々な食材、製品、が原材料・エネルギーコスト・人件費の上昇による値上げが相次いでいる。元々物価が抑えられていた製品や、特に企業努力で抑制されていたランチの価格が軒並み上昇しており、そのインパクトは少なくない。上記で紹介したすき家のランチを、平日5日、1ヶ月食べ続けた場合、価格自体の上昇は50円、同様のメニュー(生卵付き)で注文を続けた場合、1ヶ月のランチ上昇額は110円X20日間=2,200円である。金額にすると大きくは無いが、ランチ1食でこの値上がりであり、全体的な支出は間違いなく上昇している。一方で賃金が上がっている実感は、薄いという方も多いのでは無いだろうか。働き方改善による残業削減で会社に原価低減の貢献をしたとしても、実際の給与が減った分を会社が補填するわけでも無い。しかし、物価上昇は生活にボディブローのように効いてきており、一部の大手企業が賃金上昇を発表しているが、社会全体の所得が上がる、または不必要に生活に直結する「費用」が上がらない政策が展開されることを願う。

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